雑観/世相-41 切なく苦しい空気の漂う丘

変人の暮らしと、少々毒のある雑観です.

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拙宅から東の方向に140mほど歩くと、住宅街の中に、細長く小高い

丘があります。


これは「琵琶島古墳」だと言われています。

墳形は方墳だそうですが、規模は不明です。

須恵器が出土するそうですから、古墳時代の遺跡かと思われます。


この丘=古墳の頂部に、稲荷神社があります。

高さ2mくらいの小祠が、ポツンと建っています。


41-1古墳.jpg
 (註1)

 散歩コースから5m寄り道

 すれば、稲荷の小祠のある

「琵琶島古墳」の入口です.




この「古墳/稲荷の小祠」は、私の朝の散歩コースの近くにあります。

しかし、参拝してみようと思いつつ、いつも通り過ぎていました。


ある朝、気持ちよく散歩していると、妙に「古墳/稲荷の小祠」が気に

なってきたので、立ち寄ってみることにしました。

しかし、入口の近くに来ると、気分が変に悪くなります。


41-2.jpg


 (註2)

「古墳」の入口の脇にある

 道祖神の碑の前まで来たら

 もう胸苦しくて暗い気分に

 なります.



そして、入口の前に立つと、急に切ない気持ちになり、苦しくなって

妙に悲しく怖くなりました。

脚がすくんでしまい、先に進むことができませんでした。


私は「古墳/稲荷の小祠」の神様に嫌われたのだと思いました。

それで、境内に入ることを拒否されたのだと思ったのです。


41-3.jpg


(註3)

「H神社」境内の入口です.

 私が近付くと、妙に景色が

 暗くなるので、私はここの

 神様に嫌われているのか...

 考えてしまいます.



私の散歩コースには、いくつかの大小の神社があります。

その中に、数日前、似たような気持ちになった神社があります。

「古墳/稲荷の小祠」から北西に400mの位置にある「H神社」です。


散歩のたびに、無礼のないように立ち入り、お参りしていました。

しかし、明るい雰囲気で歩いてきたのに、境内に入った途端に薄暗く

なったような気がして、気分も重くなっていました。


この「H神社」の神様は、私を気に入らないので、私を遠ざけようと

しているのだと思いました。


それでも、半ば強引に境内に入って参拝していました。

無意識の無礼を詫びていれば、そのうちに私を認めてくれるだろうと

期待していたのです。


41-4.jpg


 (註2)

 私の頭上を掠め飛んで

 揶揄ったカラスはこの

 境内の林の中に隠れま

 した.



しかし、数日前のある朝は、鳥居の前に来ると、どこかで急に数羽の

カラスが騒々しく鳴き騒ぎました。


無視して境内に入ろうとした瞬間、一羽のカラスが私の頭のすぐ上を

バサバサッと飛び過ぎて、境内の林の中に消えていきました。


カラスに落とされた帽子を拾い上げながら、「自分のどこが悪いのか

分からないけど、ここの神様に嫌われているのなら、参拝は止めよう」

と思い、引き返しました。


41-5.jpg


 (註2)

 私にはこの写真のような

 明るい景色には見えませ

 んでした.

 もう少し暗い感じです.



「古墳/稲荷の小祠」の丘に上がろうとした時も、その「H神社」の時

と同じように、空気が暗く気分が重くなったのです。


「神様に嫌われているのなら仕方がない、小祠に行くのは止めよう」

と思って、引き返すことにしました。


そして数日後の朝、拙宅前の道を掃除していると、犬の散歩の高齢の

品の良いご婦人と久しぶりに会いました。

拙宅の庭花や道端の雑草花を気に入っている様子で、よく雑草の名を

教えていただくし、犬も私によく懐いています。


41-6.jpg


 (註2)

 鳥居の奥に「稲荷の小祠」

 が見えます.

 小さいのに妙に威圧感が

 あります.



そのご婦人は、永年「古墳/稲荷の小祠」の近くにお住まいです。

そこで、数日前の「古墳/稲荷の小祠」の丘に上がれなかった件を話し、

「そこの神様に嫌われたのは残念です」と言いました。


すると、ご婦人は「もしかしたら、あの丘の上で亡くなった人たちの

悲しく悔しい想いを感じ取ったのかもしれませんよ」と応えます。


私には霊感はないので、昔の人たちの想いを感じたという話は、半信

半疑で聞いていました。

しかし、陰鬱な悲しみを感じたことに、理由があるとは驚きました。


41-7.jpg

 (註2)

 この写真を見ただけでも

 気のせいか、悔しそうな

 痛々しい目付きで誰かに

 見つめられているような

 気がします.



そのご婦人は、戦時中、あの丘に癩病の患者数人が強制的に集住させ

られて、数人が亡くなった(病気のせいなのか、別の理由があるのかは

不明)と、お舅さんから聞いたことがあると教えてくれました。


ご婦人も、曇天の日などは時々、怨念のような暗い空気を感じること

があるのだそうです。


後で、ネットで検索したり図書館で地域の歴史を探してみましたが、

消されるべき暗い過去なのか、記事は見当たりませんでした。


41-8.jpg


 (註2)

 丘の上の「稲荷の小祠」

 から見た景色です.

 殺風景な神社です.




この話を聞いてから、私は朝の散歩コースを変更しました。


「H神社」の場合も、もしかしたら、その場所に悲しい過去があって、

それを何となく感じて、神様に嫌われたと思ったのかも知れません。

しかし、これも昔の情報は分かりませんでした。


そして私は、いつしか朝の散歩は止めてしまいました。

散歩の途中で腰痛が頻発してきたことが理由です。


しかしそれより、あの「切なく胸苦しい空気の漂う丘」を思い出して

細い一本道を歩くのが妙に怖くなった、これがより大きな理由です。


201020

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以下の画像を加工しています.

(註1) Google Earth

(註2) グーグル・ストリート・ビュウ

(註3)「大好きなラーメンと花と旅行のブログ」

https://ameblo.jp/ramen-camera-audio/entry-12603510276.html

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