変人の暮らしと、少々毒のある雑観です.
「オレガ」夫婦の奇行を、ある助言により記録しています.
不快に感じられた方には、お詫びします.
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5月下旬、静かな夕暮れ時、パソコンの前で考え込んでいる時、外で
男性二人の相談する声が聞こえてきました。
最初はヒソヒソ声でしたが、次第に大声になってきたのです。
二人とも聞き覚えのある声です。
隣家の「Nm」が、「オレガ」に何かを懇願している様子でした。
「Nm」は、揉み手をしながら「オレガ」親分の後をついて行く忠実
な子分ですから、私への嫌味な態度も親分そっくりです。
何かの宗教の熱心な信者ですが、男らしくない卑屈な生き方です。
彼らの立ち話は、夕暮れの静かな道端ですから、よく聞こえます。
「Nm」...半泣き調の甘えた声で「自治会の班長はイヤですぅ~」。
「オレガ」...「そうかそうか...ヨシヨシ。オレに考えがあるからな。
アンケートをな...」
AY自治会には490世帯が
参加しています.
最近は、転入してきても
入会しない世帯が多く、
空家も増えました.
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ここまで聞こえてくれば、後の話の内容は、もう見当がつきますし、
聞いてて気持ちの良いものではありません。
窓を閉めて、パソコンの続きに集中しました。
「オレガ」は、自治会の役員になりたくて仕方がないのです。
班長役は順番に廻ってきますが、「オレガ」は会長や副会長の経験は
まだないのです。
「アイツ(私のこと)は副会長をやったことがあるのに、オレにはまだ
廻ってこない、...悔しい」と何度か言っていました。
そして「オレガ」が時々口外する「オレはミンナに感謝されとる」の
優越意識を具体化するためにも、自治会の会長・副会長になりたくて
仕方がないのです。
「クロス集計」しても、意識の
深層を探すような項目編纂では
なさそうです.
最後の自由記述欄に、自治会の
在り方を再考する有効な意見が
集まりそうに気がしました.
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自分が自治会の会長・副会長になるためには、役員の輪番制を廃止し
立候補制にする必要があります。
役員は、高齢や仕事の都合で、請けたくない人が多いのが実情です。
ですから、立候補制にすれば、「オレガ」は「自分が人(子分たち)に
推されて仕方なく立候補した」と言い、自家菜園の野菜を配って集票
することができるのです。
自治会役員を立候補制に変更するためには、役員を請けたくない人が
多い現実を全会員に確認させて、自治会の会則を一部改変する気運を
高揚する必要があります。
その方法として、執行部にアンケートを実施させようという訳です。
これを忠実な子分の班長「Nm」に、執行部に働きかけさせるために、
「Nm」宅の玄関前で、「オレガ」が説得していたのでした。
役員になりたい3%の中には
「オレガ」は必ずいます.
「自治会は必要ない」という
9%の中には私もいます.
価値観を変えて、存在意義を
見直す時期だと思うからです.
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「Nm」の懇願や「オレガ」の他の子分たちの後押しもあり、執行部
はアンケート実施の準備を始めました。
以前から退会者が続出していたし、昨今はコロナ禍により活動を停止
していたので、執行部は自治会の在り方を見直そうとしていた時でも
あったのです。
アンケートは、その目的を明確にし、目的の解析に導くための項目を
編纂する必要があります。
そして、アンケート結果は、概略を知る「単純集計」だけでなくて、
属性別の特徴を把握するために「クロス集計」を行うのです。
ですからアンケートは、そう簡単に実施できるものではないのです。
しかし、所詮は素人の組織、自治会は「クロス集計」で会員の意思の
深層を分析しようとは考えていないようでした。
7月下旬、アンケート・イベントは実施されました。
「オレガ」は「オレガ自治会を動かしたんだ」と自慢していました。
最初の行は私の意見です.
今までの「嘆願書」やアン
ケートの類は、経緯や結果
も知らされなかったので、
反応を求めたのです.
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数年前にも、「オレガ」が自治会を煽動したことがありました。
集中豪雨により、この付近一帯が冠水した時です。
区役所の職員がこの辺りを視察し、道路に消毒液を散布しました。
しかし「オレガ」は、区役所に「嘆願書」を出すよう自治会執行部に
強く注文しました。
地域の冠水被害を見て欲しい、という趣旨の「嘆願書」です。
既に区役所の職員は視察を済ませているのですが、何故か「嘆願書...
嘆願書...」と大騒ぎし、全会員の署名捺印を集めました。
私は、区役所は既に視察して道路消毒を済ませているのに、何で今更、
住民が「被害状況を見てくれ」と「嘆きながらお願い」してくるのか、
理解できないだろうと思いました。
私なら「役所をボンクラ扱いにするんじゃない!」と怒るところです。
私がこれを班長に言おうとしましたが、右へ倣え主義の女房が激しく
止めたので、思い留まりました。
その後、区役所から何の音沙汰もなかったようだし、自治会執行部も
結果を会員に報告することはありませんでした。
ただ「オレガ」だけが「オレガ全世帯の署名捺印を集めさせたんだ」と
元気よく付近に吹聴して回り、非常に満足していました。
今回のアンケートも、執行部役員への立候補の足掛かりだけでなく、
自治会を誘導したことの満足感も欲しかったようです。
意味なく大袈裟な用語を
使って、アンバランスな
表現の文言は「オレガ」
らしい言い回しです.
集計した会長も苦笑い
したと思います.
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アンケート用紙の最後に「自治会への意見」を記入する欄があります。
私は「集計結果、分析結果、将来の方向性」の開示を希望しました。
10月中旬、アンケートの集計結果が回覧されてきました。
予想した通り、分析はなく、「単純集計」の結果だけでした。
それでも、集計は大変な作業だったと思います。
「自治会への意見」の欄には、私の意見が最初に揚げてありました。
「キチンと開示したよ」と応答したつもりでしょう。
一目で分かる、「オレガ」特有の言い回しの意見もありました。
「役職数を見直し、順番制を止め、立候補、くじ引きにして会員の人
権尊重をしてほしい」
「立候補」と「くじ引き」は意義の異なるので理解できません。
それが「人権尊重」に繋がるという意味も分かりません。
場合によっては、自治会役員の連番制による選出は、「人権」を無視
した方法である、と言っているように聞こえます。
それはともかく、「オレガ」は役員選出に際して、自分が選出される
ための「立候補制」を強く求めていたのでした。
自治会が行政とのパイプ役を
担うという大義名分に対する
疑問、自治会の存在意義への
疑問が提示されています.
私は「自治会」の名称に戦前
の名残があるように思います.
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アンケート集計結果を開示した後、地域には何の反応もありません。
しかし、アンケートを実施しましたから、多数意見の集約だと称して、
輪番制に代わる役員選出方式、立候補制が始まるかも知れません。
ウソでも何でも言って工作する「オレガ」夫婦ですから、「オレガ」
の目論む方向に動くだろうと思います。
10月下旬、会長の「Yi」氏が、班長の「Nm」を訪ねてきました。
会長は「次年度の役員は...順番は...立候補は...」と尋ねていたようで
したが、間もなく辺りを見廻ってすぐに帰りました。
この付近でアンケートに回答したのは「オレガ」と私だけですから、
「立候補制」を要求したのが誰かは、すぐに分かります。
会長は、「オレガ」が立候補の活動を始めたのかどうか気にかけて、
「Nm」に尋ねていた様子でした。
最近は「オレガ」は、菜園で獲れた野菜を自転車に山盛りに乗せて、
近隣にセッセと配り回っています。
会長は、その様子を見たのか、噂を聞いたのでしょう...。
用心深い人ですから、運営への影響を心配したのかも知れません。
面倒な地域です...。
201230
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