雑観/美術-14 神様がお尻を丸出しで...
変人の暮らしと、少々毒のある雑観です.□□□□□ローマに旅行する人は、必ずと言っていいほど、バチカン市国の中のシスティーナ礼拝堂を訪れます。
多くの場合、ミケランジェロ(Michelangelo di Lodovico BuonarrotiSimoni/1475-1564)が、1508年から4年をかけて制作した天井画がお目当てです。
(左/註1) システィーナ礼拝堂/1473-81 /バッチョ・ポンテッリ(Baccio Pontelli/1450-92), ジョヴァンニーノ・デ・ドルチ(Giovannino de' Dolci/1435-85)(右/註2) 現在は内部の撮影は禁止されています.□□□□□天井画は「創世記」の中から9場面が描かれています。その中では、「アダムの創造」が最も有名です。
神がアダムに手を差し伸べて、エネルギーを注入しようとする時の、指先が触れ合う瞬間の場面です。
(註3) 身体に命が宿る瞬間の静謐な緊張感が流れる場面です.□□□□□私がこの場面を最初に見た時は、不遜ながら、乾燥時に金属性のドアノブに手を触れて、指先に静電気が走るショックを思い出しました。
おそらく、アダムも、エネルギーが流入する時は、指先と身体全体に心地よいショックを感じていたと思います。
(註4) 腰布を描き足してお尻を隠すことはできたと思いますが...□□□□□私は、この「アダムの創造」よりも、有名ではありませんが「太陽、月、植物の創造」の場面の方が好きです。
創造の神が大地を創り、植物…